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譏刺
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きし
ふりがな文庫
“
譏刺
(
きし
)” の例文
ベラール氏はまったく堂々たる雄弁であって、ポール・ルイ・クーリエの
譏刺
(
きし
)
を思わするあの未来のブローの検事と育ちつつあった。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
過去の偉人らの作を「
古典
(
クラシック
)
」として演奏してる音楽学校の重鎮らにたいしては、彼はいかに
譏刺
(
きし
)
を事としてもまだ足りなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
根が貴族的に
生立
(
おいた
)
った人だから、材料がいつでも
素直
(
すなお
)
な
温和
(
おとな
)
しい上品なウブな恋であって、深酷な悲痛や
捻
(
ね
)
じくれたイキサツや皮肉な
譏刺
(
きし
)
が少しも見られなかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
想ふに茶山は鵬斎死期の近かるべきを聞いてゐて、妙々奇談中鵬斎を
刺
(
そし
)
る段を読み、「気之毒」の情は一層の深きを加へたことであらう。
譏刺
(
きし
)
は
立言者
(
りつげんしや
)
の免れざる所である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ジャン・プルーヴェールの
憂鬱
(
ゆううつ
)
、ジョリーの学問、ボシュエの
譏刺
(
きし
)
、それらのものを彼は結合して、方々で同時に発火する電気の火花を脳裏に描き出した。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
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快活の気はわき立ち、
譏刺
(
きし
)
は燃え上がり、陽気さは
緋衣
(
ひい
)
のようにひろがっている。二匹の
痩馬
(
やせうま
)
は、花を開いてる滑稽を神に祭り上げて引いてゆく。それは
哄笑
(
こうしょう
)
の
凱旋車
(
がいせんしゃ
)
である。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
譏刺
(
きし
)
、客気、
悪謔
(
あくぎゃく
)
、活気と呼ばるるフランス気質、ユーモアと呼ばるるイギリス気質、善趣味と悪趣味、道理と
屁理屈
(
へりくつ
)
、対話のあらゆる狂気火花、それが
室
(
へや
)
の四方八方に一時に起こり乱れ合って
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
譏
漢検1級
部首:⾔
19画
刺
常用漢字
中学
部首:⼑
8画
“譏”で始まる語句
譏
譏誚
譏謗
譏嫌
譏詞
譏諫
譏謔
譏笑的