“悪謔”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡謔
読み方割合
あくぎゃく85.7%
からか14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われわれはそれを排斥したのであるが、本当に生きてた異常な一典型タイプのうちにパリーは、ギリシャの赤裸とヘブライの潰瘍かいようとガスコーニュの悪謔あくぎゃくとを結合している。
神尾主膳は悪謔あくぎゃくろうしながら盲法師を抱き上げたものらしい。この時に盲法師は悲鳴を揚げました
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふとある疎藪ぼさの所で彼れは野獣の敏感さを以て物のけはいをぎ知った。彼れははたと立停ってその奥をすかして見た。しんとした夜の静かさの中で悪謔からかうようなみだらな女の潜み笑いが聞こえた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)