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設色
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せっしょく
ふりがな文庫
“
設色
(
せっしょく
)” の例文
古今の浮世絵にして男女相愛の
様
(
さま
)
を描きしもの
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。然れども春信の板画の如く美妙に
看者
(
かんしゃ
)
の空想を
動
(
うごか
)
すものは
稀
(
まれ
)
なり。春信の板画は
布局
(
ふきょく
)
設色
(
せっしょく
)
相共
(
あいとも
)
に単純を極む。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
画は
青緑
(
せいりょく
)
の
設色
(
せっしょく
)
です。
渓
(
たに
)
の水が
委蛇
(
いい
)
と流れたところに、村落や
小橋
(
しょうきょう
)
が散在している、——その上に起した主峯の腹には、ゆうゆうとした秋の雲が、
蛤粉
(
ごふん
)
の濃淡を重ねています。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この
雲煙邱壑
(
うんえんきゅうがく
)
は、
紛
(
まぎ
)
れもない
黄一峯
(
こういっぽう
)
です、
癡翁
(
ちおう
)
を除いては
何人
(
なんぴと
)
も、これほど
皴点
(
しゅんてん
)
を加えながら、しかも墨を
活
(
い
)
かすことは——これほど
設色
(
せっしょく
)
を重くしながら、しかも筆が隠れないことは
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これは
癡翁
(
ちおう
)
第一の名作でしょう。——この雲煙の濃淡をご覧なさい。元気
淋漓
(
りんり
)
じゃありませんか。林木なぞの
設色
(
せっしょく
)
も、まさに
天造
(
てんぞう
)
とも称すべきものです。あすこに遠峯が一つ見えましょう。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
設
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“設”で始まる語句
設
設備
設計
設楽
設立
設計図
設置
設定
設計予算
設得