トップ
>
見逭
>
みのが
ふりがな文庫
“
見逭
(
みのが
)” の例文
鵲
(
かさゝぎ
)
一羽でも、兎一疋でも、己の前は素通りはさせない。樺太から来た奴なんぞを
見逭
(
みのが
)
してなるものかと、不断言つてゐるさうだ。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
抽斎は人の
寸長
(
すんちょう
)
をも
見逭
(
みのが
)
さずに、これに
保護
(
ほうご
)
を加えて、
幾
(
ほとん
)
どその
瑕疵
(
かし
)
を忘れたるが如くであった。年来森
枳園
(
きえん
)
を
扶掖
(
ふえき
)
しているのもこれがためである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
最初は生類御憐みで、虫も殺さぬことにして居たが、此頃では其時の気分次第、殺しもすれば
見逭
(
みのが
)
しもする。殺しても尽きはせぬが、打ちゃって置くと
殖
(
ふ
)
えて仕様がないのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
この卷
見逭
(
みのが
)
すべきものならねど、「パオロ」一つを手離さんはいと惜しとおもひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
おめえが勝手なまねをしても
見逭
(
みのが
)
してるんだ、今夜のことだってもしおれがそうしようと思えば、きさまに仕置をすることだってできるんだぞ、なあぶしゅうと云って、松田はそこへ
跼
(
しゃが
)
んだ。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
逭
部首:⾡
12画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当