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襤褸屑
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ぼろくず
ふりがな文庫
“
襤褸屑
(
ぼろくず
)” の例文
星野の葉書は柿江の手の中に揉みくだかれて、鼠色の
襤褸屑
(
ぼろくず
)
のようになって、
林檎
(
りんご
)
の皮なぞの散らかっている間に
撒
(
ま
)
き散らされていた。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
どんなに困難な道だったか、高く秀でた額から
衿首
(
えりくび
)
まで
膏
(
あぶら
)
汗が流れていたし、
草鞋
(
わらじ
)
も足袋も
襤褸屑
(
ぼろくず
)
のように擦り切れていた。
松風の門
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私は
襤褸屑
(
ぼろくず
)
のように破けた葉っぱを纏った、貧乏な、頭痛持らしく額に筋を立てている青瓜を見る度に、あの蝋色の胡粉を散らした
歪形
(
いびつがた
)
な頭の下に
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そのべとべとになった蒲団も、今はこの人たちの手に引つ
剥
(
ぺ
)
がされて、
襤褸屑
(
ぼろくず
)
のなかへ突っ込まれることになった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
蒲團綿やら
襤褸屑
(
ぼろくず
)
やら何んといふこともなくつくね込むであるのも見える。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
何より澄江を驚かせたのは、その人達が痩せていることで、それはほとんど枯木のようであり、枯木が人間の形をしてい、それが
襤褸屑
(
ぼろくず
)
を纏っている。——そう云ったように痩せていることであった。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
襤
漢検1級
部首:⾐
19画
褸
漢検1級
部首:⾐
16画
屑
漢検準1級
部首:⼫
10画
“襤褸”で始まる語句
襤褸
襤褸切
襤褸片
襤褸布
襤褸錦
襤褸屋
襤褸布団
襤褸船
襤褸巾
襤褸市