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螺線
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らせん
ふりがな文庫
“
螺線
(
らせん
)” の例文
彼女が一歩づつ最後の
破綻
(
はたん
)
に近づいて行つたのか、病気が
螺線
(
らせん
)
のやうにぎりぎりと間違なく押し進んで来たのか
智恵子抄
(新字旧仮名)
/
高村光太郎
(著)
初代
広重
(
ひろしげ
)
の名所絵にも残って居りますが、その頃の五つ目は
殆
(
ほと
)
んど郊外で、
田圃
(
たんぼ
)
の中に建って居る
螺線
(
らせん
)
形のお寺は、なかなかに面白い恰好をして居ります。
奇談クラブ〔戦後版〕:07 観音様の頬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その周囲にある円筒の表面の
螺線
(
らせん
)
状の溝に沿って鋼鉄の針が動くようになっているものを造り、この針の動きにつれて振動板が動いて音を出すようにしました。
トーマス・エディソン
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
お祭といっているが春秋二季の
大式日
(
だいしきじつ
)
、月々の命日は知らず、
不断
(
ふだん
)
、この奥の院は、長々と
螺線
(
らせん
)
をゆるく
田畝
(
でんぽ
)
の上に
繞
(
めぐ
)
らした、
処々
(
ところどころ
)
、
萱薄
(
かやすすき
)
、草々の茂みに立ったしるべの石碑を
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし見方によつては
鋼
(
はがね
)
の
螺線
(
らせん
)
で作つたルネサンス式の図案様式の扉にも思へた。
蔦の門
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
妙なものだよ、マア聞玉え。即ちスパイラルシステムというのサ、
螺線
(
らせん
)
サ螺線サ、天地は螺線的なのサ、古今の愚人どもがこの螺線法を知らないから困るのサ。まず手近に例を取て見せようか。
ねじくり博士
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その頃では
螺線
(
らせん
)
のことを円背と
云
(
い
)
っていましたが、その
螺線
(
らせん
)
や十字環に関する
算法
(
さんぽう
)
もいろいろしらべましたし、円弧の回転体の立積に関して中心周の問題というものをも取扱っています。
関孝和
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
ざんぶと浪に黒く飛んで、
螺線
(
らせん
)
を描く白い
水脚
(
みずあし
)
、泳ぎ出したのはその
洋犬
(
かめ
)
で。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
螺
漢検準1級
部首:⾍
17画
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“螺線”で始まる語句
螺線形
螺線止
螺線状