“水脚”の読み方と例文
読み方割合
みずあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御本陣から吹きならす貝の音に応じて、各所の貝の音が答えつつ、全軍三万の兵は、堤をった水脚みずあしのように、きびすかえして動き始めたのであった。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「かの隅田川に、ただ一羽なる都鳥があつて、雪なす翼は、朱鷺色ときいろの影を水脚みずあしに引いて、すら/\と大島守の輝いて立つそでの影にるばかり、水岸みずぎしへ寄つて来た。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
水脚みずあしを入れた艀舟は、入れかわり立ちかわり、大川へ指し下り、天神の築地つきじかかっている親船へ胴のをよせてゆく。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)