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螫
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さゝ
ふりがな文庫
“
螫
(
さゝ
)” の例文
まだかまだかと
塀
(
へい
)
の
廻
(
まわ
)
りを七
度
(
た
)
び
廻
(
まわ
)
り、
欠伸
(
あくび
)
の
數
(
かず
)
も
盡
(
つ
)
きて、
拂
(
はら
)
ふとすれど
名物
(
めいぶつ
)
の
蚊
(
か
)
に
首筋
(
くびすぢ
)
額
(
ひたい
)
ぎわしたゝか
螫
(
さゝ
)
れ、三五
郎
(
らう
)
弱
(
よわ
)
りきる
時
(
とき
)
、
美登利
(
みどり
)
立出
(
たちい
)
でゝいざと
言
(
い
)
ふに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
藪蚊と毒虫に
螫
(
さゝ
)
れるので
癢
(
かゆ
)
くて堪りませんから、掻きながら様子を立聞をして居ました。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
縛られるももと/\覚悟だし、
引撲
(
ひっぱた
)
かれて骨が
挫
(
くじ
)
けても
宜
(
い
)
いと思って、蚊に
螫
(
さゝ
)
れるも毒虫に喰われるも我慢しましたが、蛇が出やアしないかと本当にそればかり心配しましたが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
欠伸
(
あくび
)
の數も盡きて、拂ふとすれど名物の蚊に首筋額ぎわしたゝか
螫
(
さゝ
)
れ、三五郎弱りきる時、美登利立出でゝいざと言ふに、此方は言葉もなく袖を捉へて驅け出せば、息がはづむ、胸が痛い
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
幸「虻……
大層
(
てえそう
)
居るぜ、
螫
(
さゝ
)
れると血が出ますからねえ……女中さん何かあるかえ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
螫
漢検1級
部首:⾍
17画
“螫”を含む語句
乱螫
螫毛