號砲どん)” の例文
新字:号砲
すご/\と勝手に立てば正午の號砲どんの音たかく、かゝる折ふし殊更胸にひゞくものなり。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うらめしきは御新造ごしんぞとおみね口惜くちをしさにものはれず、常〻つね/″\をとなしき理屈りくつづめにやりこめすべもなくて、すご/\と勝手かつててば正午しようご號砲どんおとたかく、かゝるをりふし殊更ことさらむねにひゞくものなり。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)