トップ
>
藻抜
>
もぬけ
ふりがな文庫
“
藻抜
(
もぬけ
)” の例文
旧字:
藻拔
さてこそと取下して見ると中は
藻抜
(
もぬけ
)
の
殻
(
から
)
であった。
独
(
ひと
)
りで飛んで行った気づかいはないのである。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
小雨そぼ降る七夕の
昨夜
(
ゆうべ
)
久しく隠まって置いたかのお園は
何処
(
いずこ
)
へか
出奔
(
しゅっぽん
)
してしまったものと見え
今朝方
(
けさがた
)
寝床は
藻抜
(
もぬけ
)
の殻となり、残るは唯男女が二通の手紙ばかりという事である。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
貴方が御結婚を遊ばして、あとまる一年、ただ
湧
(
わ
)
くものは涙ばかり、うるさく伸びるものは髪ばかり。座敷
牢
(
ろう
)
ではありませんが、附添たちの看護の中に、
藻抜
(
もぬけ
)
のように寝ていました。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女将スミ子が起しに行きたるに夜具の中は
藻抜
(
もぬけ
)
の
空
(
から
)
となり、枕元に破封されたる長文の女文字の手紙と並べて虎間女史に宛てたる遺書が置かれたるを発見したるより大騒ぎとなり、県当局、警察当局
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
同じく
藻抜
(
もぬけ
)
のからだ。
探偵小説アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
藻
常用漢字
中学
部首:⾋
19画
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“藻”で始まる語句
藻掻
藻
藻屑
藻草
藻脱
藻塩草
藻蝦
藻魚
藻絵
藻汐