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藤八拳
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とうはちけん
ふりがな文庫
“
藤八拳
(
とうはちけん
)” の例文
しかし宅のものは別段それに
頓着
(
とんじゃく
)
する様子も見えなかった。私は無論平気であった。
仮色
(
こわいろ
)
と同時に
藤八拳
(
とうはちけん
)
も始まった。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
また
麦稈
(
むぎわら
)
の背広の、眼鏡の、ホワイトシャツの、
藤八拳
(
とうはちけん
)
の、安来節の、わいわい騒ぎの眼と鼻と口との連中が、不意にその前途を塞がれたので、停ると、いきなり
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
すると
櫛
(
くし
)
の歯のように
並連
(
ならびつらな
)
ったそれらの
桟橋
(
さんばし
)
へと
二梃艪
(
にちょうろ
)
いそがしく
輻湊
(
ふくそう
)
する屋根船猪牙舟からは風の工合で、どうかすると手に取るように
藤八拳
(
とうはちけん
)
を打つ声が聞えて来る。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
金五郎が、三菱の
甲板
(
デッキ
)
番と、
藤八拳
(
とうはちけん
)
を打っていると、仲居がそっと袖を引いた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
雑俳
(
ざっぱい
)
、
楊弓
(
ようきゅう
)
、
藤八拳
(
とうはちけん
)
から、お茶も香道も器用一方で
齧
(
かじ
)
り廻ると、とうとう底抜けの女道楽に落ち込み、札差の株を何万両かに売り払って、吉原に小判の雨を降らせるという
大通
(
だいつう
)
気取りの狂態でした。
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「それよか、
善光寺
(
ぜんこうじ
)
の
境内
(
けいだい
)
に元祖
藤八拳
(
とうはちけん
)
指南所という看板が懸っていたには驚ろいたね、長さん」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其の
夜
(
よ
)
は、庭を越した向側の座敷で女を相手に頻と
藤八拳
(
とうはちけん
)
を打つてゐる男の聲、例の如く
聲色使
(
こわいろつかひ
)
が裏通の處々に立留つては木を打つてゐたが、聞き馴れた其れ等の響がまだ深けもせぬ
夜
(
よる
)
を
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
“藤八拳(
狐拳
)”の解説
狐拳(きつねけん)は、じゃんけんなどと類似の、狐・猟師・庄屋の三すくみの関係を用いた拳遊びの一種である。藤八拳・東八拳(とうはちけん)、庄屋拳(しょうやけん)、在郷拳(ざいきょうけん)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
藤
常用漢字
中学
部首:⾋
18画
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
拳
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“藤八”で始まる語句
藤八
藤八五文