藁人形わらにんぎやう)” の例文
お向うのお光さんなんざ半歳前あねが嫁に來た時は藁人形わらにんぎやうを持出す騷ぎをやりましたぜ。そいつを五寸釘で何處かの杉かなんかに打ち付けるつもりのを
屹度きつと持參ぢさんこと、とふ……けだ發會はつくわい第一番だいいちばんの——おたうめでたうござる——幹事かんじとんさんが……じつ剩錢つりせんあつめる藁人形わらにんぎやうよろひせた智謀ちぼう計數けいすうによつたのださうである。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)