トップ
>
薪束
>
まきたば
ふりがな文庫
“
薪束
(
まきたば
)” の例文
荷駄の背には
荒菰
(
あらごも
)
を
蔽
(
おお
)
いかけてある。そしてがんじがらみにした男の体を鞍の上にくくしつけ、両側から柴の
薪束
(
まきたば
)
を抱き合せてある。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薄暮に先立つ夢想にはいかに
愁
(
うれ
)
わしい甘さがあろうとも、僕は死の先駆者たるその平穏を望まない。無窮な空間の静けさを僕は恐れる。火の上に新たな
薪束
(
まきたば
)
を投じたまえ。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼らはまず
藁
(
わら
)
と
薪束
(
まきたば
)
を積み上げて雄鶏の巣を作ってやり、それから、火をつける。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
仇
(
あだ
)
の胎児の死を眺めるような気持で冷然と、
薪束
(
まきたば
)
の上に腰を下ろし、スパスパ煙草をくゆらし始めた。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あかき光を
正面
(
しょうめん
)
にうけて、
薪束
(
まきたば
)
のうえに
腰
(
こし
)
をかけている
影
(
かげ
)
こそ、まさしく
伊那丸
(
いなまる
)
であり、その
両側
(
りょうがわ
)
にそっているのは、
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
、
加賀見忍剣
(
かがみにんけん
)
、いつも、すきなき身がまえである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薪
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
“薪”で始まる語句
薪
薪炭
薪割
薪屋
薪木
薪水
薪雑棒
薪小屋
薪山
薪倉