“薩摩国”の読み方と例文
読み方割合
さつまのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おのれ、日本にっぽん薩摩国さつまのくに鹿児島を知らぬかと呼ばはると、伸び/\とした鼻の下をやっと縮めたのは、おおきな口をけてあきれたので。薩摩は此処ここから何千里あるだい、と反対あべこべに尋ねたのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
日向国ひゅうがのくに東諸県ひがしもろかた郡の本庄や、薩摩国さつまのくに日置ひおき伊作いざくや、肥前国ひぜんのくに北高来きたたかき湯江ゆえ村や、まだ色々の個所がありますが、九州第一の紙の郷土は筑後国ちくごのくに八女やめ郡でありまして、矢部川に沿う村々で盛に漉かれます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)