“伊作”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いさく75.0%
いざく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壁際に坐って待っているうちに、六十一になるやすが、息子の伊作いさくに逢いに一人でトコトコ巴里までやってきた十年前のことを思い出した。
ユモレスク (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その村に伊作いさく多助たすけ太郎右衛門たろうえもんという三人の百姓がありました。三人の百姓は少しばかりの田を耕しながら、その合間に炭を焼いて三里ばかり離れた城下に売りに行くのを仕事にしておりました。
三人の百姓 (新字新仮名) / 秋田雨雀(著)
日向国ひゅうがのくに東諸県ひがしもろかた郡の本庄や、薩摩国さつまのくに日置ひおき伊作いざくや、肥前国ひぜんのくに北高来きたたかき湯江ゆえ村や、まだ色々の個所がありますが、九州第一の紙の郷土は筑後国ちくごのくに八女やめ郡でありまして、矢部川に沿う村々で盛に漉かれます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)