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薄尾花
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すすきおばな
ふりがな文庫
“
薄尾花
(
すすきおばな
)” の例文
かくて源松はまた、竜之助のあとを二三間ばかり離れて、
薄尾花
(
すすきおばな
)
の中を歩みにかかる程合いのところで、またしても
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
萱にはいくつかの種類があるが、まず東京でいう
薄尾花
(
すすきおばな
)
のことで、郊外のわたしの家の狭い庭でも、お
月見
(
つきみ
)
に
插
(
さ
)
すくらいなら、
栽
(
う
)
えなくとも自然に生える。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
あの「……
薄尾花
(
すすきおばな
)
も冬枯れて……」と、呂昇の透き徹るような、高い声を張り上げて語った処が、何時までも耳に残っていて、それがお宮を懐かしいと思う
情
(
こころ
)
を
誘
(
そそ
)
って
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
竜之助は
呆
(
あき
)
れ果てたようなセリフで、またそろそろと
薄尾花
(
すすきおばな
)
の中を歩きにかかると、源松が、しゃあしゃあとしてあとを慕って来ること前の通りです。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その提灯を携えて小仏山から下りて、この松林に入って、多分この松林を抜けたらば、また
薄尾花
(
すすきおばな
)
の野原を、高尾の大見晴らしへ出て山上に
詣
(
もう
)
でるか、或いは山下の村へ行くものでしょう。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
野分
(
のわき
)
の風が
颯
(
さっ
)
と吹き渡ると、
薄尾花
(
すすきおばな
)
が揺れます。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
尾
常用漢字
中学
部首:⼫
7画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷