“すすきおばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄尾花80.0%
芒尾花20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの「……薄尾花すすきおばなも冬枯れて……」と、呂昇の透き徹るような、高い声を張り上げて語った処が、何時までも耳に残っていて、それがお宮を懐かしいと思うこころそそって
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
竜之助はあきれ果てたようなセリフで、またそろそろと薄尾花すすきおばなの中を歩きにかかると、源松が、しゃあしゃあとしてあとを慕って来ること前の通りです。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あたりはまだ一面の芒尾花すすきおばなで、東西南北には各々二三本の大きな松が見え、風のない日には小鳥の声がある。身の老い心の鎮まって行くとともに、久しくおもい出さなかった少年の日がよみがえって来る。