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蕩児
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たうじ
ふりがな文庫
“
蕩児
(
たうじ
)” の例文
旧字:
蕩兒
芭蕉の伝記もあらゆる伝記のやうに彼の作品を除外すれば格別神秘的でも何でもない。いや、西鶴の「
置土産
(
おきみやげ
)
」にある
蕩児
(
たうじ
)
の一生と大差ないのである。
続芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「改造」に出てゐる倉田百三の『
蕩児
(
たうじ
)
の落ちる地獄』といふのは大変なものだ。よくこんなものが出せたものだと私は思つた。無論、それは道徳的にさういふのではない。
三月の創作
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
宿昔青雲の志今や漸く伸びて声名海内に揚れる時に方りて、其愛子は、特に竜駒鳳雛として、望を交友より属せられたる愛子は、
蕩児
(
たうじ
)
とならんとせり。一栄、一辱、一喜、一憂、世態大概斯くの如し。
頼襄を論ず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
さうかと思へば Cercidas と云ふ
所謂
(
いはゆる
)
犬儒派
(
けんじゆは
)
の哲学者は「
蕩児
(
たうじ
)
と
守銭奴
(
しゆせんど
)
とは
黄白
(
くわうはく
)
に富み、予ばかり貧乏するのは
不都合
(
ふつがふ
)
である! ……正義は
土豚
(
どとん
)
のやうに盲目なのか? Themis(正義の女神)の
明
(
めい
)
は
蔽
(
おほ
)
はれてゐるのか?」
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“蕩児”の意味
《名詞》
放蕩にふけるこども。蕩子。
(出典:Wiktionary)
蕩
漢検準1級
部首:⾋
15画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“蕩”で始まる語句
蕩
蕩尽
蕩々
蕩揺
蕩子
蕩然
蕩樂
蕩漾
蕩盡
蕩樂者