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萎
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いぢ
ふりがな文庫
“
萎
(
いぢ
)” の例文
身装
(
みなり
)
や何かに裏町の貧民窟らしい匂ひはしてゐても、
悪怯
(
わるび
)
れたところや、
萎
(
いぢ
)
けたところは少しもなかつた。
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
とさへ思つた父! われ/\少年時代の幸福の全部を
引浚
(
ひきさら
)
つて行つてしまつた父! その父のためにこそわれ/\兄妹はどんなに悲しい
萎
(
いぢ
)
けた生活をして来たことか?
父の帰宅
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
多分姉妹二人、よく/\の事情で
女衒
(
ぜげん
)
の手に渡り、年上の姉は佐野喜の店で勤め、年弱で身體も
萎
(
いぢ
)
けきつてゐる妹のお鶴は、寮の下女代りにこき使はれてゐたのでせう。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そんな頑丈な身體をしてるし、辛抱強いのに、机の前で
萎
(
いぢ
)
けてるのは詰まらないぢやないか。
先日
(
こなひだ
)
山から見た島を借りて桃を栽ゑても、後ろの
禿山
(
はげやま
)
を
拓
(
ひら
)
いても何か出來さうぢやないか。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
萎
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
“萎”を含む語句
萎縮
萎靡
萎々
打萎
足萎
萎氣
濡萎
萎微
萎気
気萎
萎枯
萎縮腎
凋萎
萎黄病
萎靡凋落
萎靡因循
萎靡振
身萎
萎靡沈滞
萎靡沈衰
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