“足萎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしな80.0%
あしなえ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その結果、あくまでも人間の胎児の骨だと云い張った足萎あしなえ和尚は、拘留処分を受けることになったが、しかし村の者の大部分は学士さんの鑑定を信じなかった。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
跛者ちんばの主人の顏と、それをたすける美しいお歌の顏を見ると、三輪の萬七の子分達も、手の下しやうはありません。足萎あしなえと十八娘では、凡そ鼬小僧には縁がありません。
間もなく、足萎あしなえの老人は四輪車を駆ってやって来たが、以前の生気はどこへやらで、先刻うけた呵責かしゃくのため顔は泥色に浮腫むくんでいて、まるで別人としか思われぬような憔悴やつれ方だった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)