足萎あしな)” の例文
その結果、あくまでも人間の胎児の骨だと云い張った足萎あしなえ和尚は、拘留処分を受けることになったが、しかし村の者の大部分は学士さんの鑑定を信じなかった。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
跛者ちんばの主人の顏と、それをたすける美しいお歌の顏を見ると、三輪の萬七の子分達も、手の下しやうはありません。足萎あしなえと十八娘では、凡そ鼬小僧には縁がありません。
いつかはこの怨みを思ひ知らせてやる氣で、隙を狙つて居るうちに、眼病に取つかれ、その上の足萎あしなえでは、怨みを晴らす見込みもなく、うか/\と今まで過してしまつたのだ
相手のない劍術は外に行く道はない。足萎あしなえの毛利まうり玄達が、手裏劍しゆりけんの名人になつたやうに