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荒布橋
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あらめばし
ふりがな文庫
“
荒布橋
(
あらめばし
)” の例文
だから私は「
荒布橋
(
あらめばし
)
」の冒頭に出てくる
燕
(
つばめ
)
の飛ぶ様子や、「
夷講
(
えびすこう
)
」の酒宴の有様を叙するくだりに出会った時、大変驚ろいたのです。
木下杢太郎『唐草表紙』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
捕手は、三組に分れ、
荒布橋
(
あらめばし
)
方面や、
安針町
(
あんじんちょう
)
、小田原町の方へも、狩立てに散って行った。そして剣助は、残る七、八名をひきつれて
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なるほど、
荒布橋
(
あらめばし
)
から中ノ橋へかけて、小舟町だ。そこに市兵衛というのがありゃ、今からすぐでも踏込んで縛って来る」
銭形平次捕物控:089 百四十四夜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鎧橋下の上流、思案橋親父橋下を過ぎて堀留に至る一支、
荒布橋
(
あらめばし
)
中橋下を経て同じく堀留に至る。一支に入らずして本流を追ひて上れば、江戸橋下に至り
水の東京
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
その日は、捨吉は
芳町
(
よしちょう
)
から
荒布橋
(
あらめばし
)
へと取って、お母さんに別れて来た時のことを胸に浮べながら歩いて行った。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
私はかゝる風景の
中
(
うち
)
日本橋を背にして江戸橋の上より菱形をなした広い水の
片側
(
かたかは
)
には
荒布橋
(
あらめばし
)
つゞいて
思案橋
(
しあんばし
)
、片側には
鎧橋
(
よろひばし
)
を見る眺望をば、其の沿岸の商家倉庫及び街上
橋頭
(
けうとう
)
の繁華雑沓と合せて
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
江戸橋
(
えどばし
)
、
荒布橋
(
あらめばし
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
荒布橋
(
あらめばし
)
から江戸橋へかけて、隅田川に通ずる掘割の水があだかも荷船の
碇泊処
(
ていはくじょ
)
の趣を成している一
区劃
(
くかく
)
。そこは捨吉が
高輪
(
たかなわ
)
の学校時代の記憶から引離して考えられないほど
旧
(
ふる
)
い馴染の場処だ。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私はかかる風景の
中
(
うち
)
日本橋を背にして江戸橋の上より
菱形
(
ひしがた
)
をなした広い水の
片側
(
かたかわ
)
には
荒布橋
(
あらめばし
)
つづいて
思案橋
(
しあんばし
)
、片側には
鎧橋
(
よろいばし
)
を見る眺望をば、その沿岸の商家倉庫及び街上
橋頭
(
きょうとう
)
の繁華
雑沓
(
ざっとう
)
と合せて
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“荒布”で始まる語句
荒布
荒布革