茶托ちやたく)” の例文
うもこの煎茶せんちやの器械からお茶碗ちやわんからお茶托ちやたくまで結構尽けつこうづくめ、中々なか/\お店やなにかでういふものを使ふお店は無い事で、うもお菓子までへられて恐入おそれいります
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
座敷にはくるしめる遊佐と沈着おちつきたる貫一と相対して、莨盆たばこぼんの火の消えんとすれど呼ばず、彼のかたはら茶托ちやたくの上に伏せたる茶碗ちやわんは、かつて肺病患者と知らでいだせしを恐れて除物のけものにしたりしをば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)