色色いろいろ)” の例文
日本の巡査も交番を撤廃してう云ふ具合に使用したいものである。支那商店の軒頭けんとうからは色色いろいろの革命街上がいじやうへ長い竿をよこたへて掲げて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この童謡は国国くにぐに色色いろいろと歌ひくづされてゐます。しかし、みんなあのあかい円いつやつやしたお月様を、若い綺麗きれい小母をばさまだと思つてゐます。まつたくさう思へますものね。
お月さまいくつ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あと二軒を見残して旅館オテルへ帰つたのは午前二時であつた。僕は飲み慣れない強い酒を色色いろいろ飲んだのでかへつて頭が冴えて容易に寝附かれなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
日本の兜を模した帽の形もう流行遅れとなつて、横に高価な極楽鳥の羽を附けた物や、鳩の羽を色色いろいろに染めたのを附けた物などがさかんに行はれる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)