こや)” の例文
旧字:
なかなか由緒ゆいしょのある寺でくわしい事はここで申す必要はありませんから略しますがそこにある坊さんのこやについて宿りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
鶴のこやの蔭に身を潜めて、納戸の窓から合図する百合子の雪洞の揺れ具合に従つて仕事に取りかゝるのを順序としてゐた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
その夜私の泊って居るこやで僧侶らのこいに従って十善法戒ぜんほうかいの説法を致しました。すると彼らがいいますには仏法はこんなに分り易く説いてくれる方はごく少ない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)