至宝しほう)” の例文
旧字:至寶
これほどまでも草木くさきは人間の心事しんじに役立つものであるのに、なぜ世人せじんはこの至宝しほうにあまり関心をはらわないであろうか。私はこれを俗に言う『食わずぎらい』にしたい。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
一座は、それこそ、我国に於ける化学界の至宝しほうと認められる学者たちばかりであった。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「わが至宝しほう
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんな罪のない、つ美点に満ちた植物は、他の何物にも比することのできない天然てんねんたまものである。実にこれは人生の至宝しほうであると言っても、けっして溢言いつげんではないのであろう。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)