自署じしょ)” の例文
と、呂宋兵衛るそんべえをはじめ、卜斎ぼくさい半助はんすけ、一同の首がそれにびて順々じゅんじゅんにひろい読みしてゆくと、自署じしょされた有名ゆうめい無名むめいのうちに、ちょッと目につくものだけでも大へんなもの。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其は翁が八十のいわいに出来た関牧場の画模様えもよう服紗ふくさと、命の洗濯、旅行日記、目ざまし草に一々うたおよび俳句はいく自署じしょしたものであった。両家族の者残らずにてゝ、各別かくべつに名前を書いてあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
金額は八万八千円、横線おうせん入りで、社長の自署じしょになっていた。
冠婚葬祭博士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)