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膝枕
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ひざまくら
ふりがな文庫
“
膝枕
(
ひざまくら
)” の例文
尤
(
もっと
)
も
白姥
(
しろうば
)
の家に
三晩
(
みばん
)
寝ました。その内も、娘は外へ出ては帰って来て、
膝枕
(
ひざまくら
)
をさせて、始終
集
(
たか
)
って来る
馬蠅
(
うまばえ
)
を、払ってくれたのを、現に
苦
(
くるし
)
みながら覚えています。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
順吉には母親に
膝枕
(
ひざまくら
)
をして耳の掃除をしてもらった遠い記憶がある。
夕張の宿
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
これだけ藝達者が揃ふと、小唄や
爪彈
(
つまび
)
きや、ほろ醉ひや
膝枕
(
ひざまくら
)
の情緒を樂しむ、しんねこ趣味の船は
寧
(
むし
)
ろ邪魔つ氣で、白髯まで伸して、川幅一パイに騷ぐのもまた一つの馬鹿々々しい境地だつたのです。
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いとしがられしが
八幡鐘
(
はちまんがね
)
を
現今
(
いま
)
のように合乗り
膝枕
(
ひざまくら
)
を
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「さ、
膝
(
ひざ
)
を、
膝枕
(
ひざまくら
)
をなさい、
誰
(
だれ
)
も
居
(
ゐ
)
ません。」
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
「——
膝枕
(
ひざまくら
)
をなさい。——
衣絵
(
きぬゑ
)
さん。」
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“膝枕”の解説
膝枕(ひざまくら)とは、人の膝に頭を乗せて体を横にすること又はその体勢をいう。ただし、実際には膝というよりも腿の部位にあたる。
膝を枕代わりにする例の記述は、『万葉集』巻第五・810番の歌にも見られる。膝を枕のように用いることから名付けられたと考えられる。なお、長椅子やベッドに腰掛けている場合は正座のような膝を折る行為は必要でなく、座っているままの体勢で膝枕が可能となる。
(出典:Wikipedia)
膝
常用漢字
中学
部首:⾁
15画
枕
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“膝”で始まる語句
膝
膝頭
膝行
膝下
膝行袴
膝元
膝栗毛
膝掛
膝小僧
膝許