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脩
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おさ
ふりがな文庫
“
脩
(
おさ
)” の例文
即ち
木石
(
ぼくせき
)
ならざる人生の難業ともいうべきものにして、既にこの業を
脩
(
おさ
)
めて顧みて凡俗世界を見れば、腐敗の空気充満して醜に堪えず。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
顖顱
(
しんろ
)
科ノ名医ナリ。天民幼ヨリ唯詩ヲ好ミ医術ヲ
脩
(
おさ
)
メズ。父没シテ業ヲ改メ詩人トナリ、名海内ニ振ヒ公侯
縉紳
(
しんしん
)
ノ間ニ優遇セラル。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
榛軒は
辺幅
(
へんぷく
)
を
脩
(
おさ
)
めなかった。渋江の家を
訪
(
と
)
うに、踊りつつ玄関から
入
(
い
)
って、居間の戸の外から声を掛けた。自ら
鰻
(
うなぎ
)
を
誂
(
あつら
)
えて置いて来て、
粥
(
かゆ
)
を
所望
(
しょもう
)
することもあった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
能
(
よ
)
くその徳義を
脩
(
おさ
)
めて家内に恥ずることなく戸外に
憚
(
はばか
)
る所なき者は、貧富・才不才に論なく、その身の重きを知って自ら信ぜざるはなし。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
また徳義のみを
脩
(
おさ
)
めて智恵の働あらざる者は石の地蔵にひとしく、これまた人にして人にあらざる者なり。
文明教育論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
他人の醜美は我が形体の苦楽に関係なきものなれども、その美を欲するはあたかも我が家屋を装い庭園を
脩
(
おさ
)
め、自からこれを
観
(
み
)
て快楽を覚ゆるの情に
異
(
こと
)
ならず。
教育の目的
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その士気の
凜然
(
りんぜん
)
として、
私
(
し
)
に屈せず
公
(
こう
)
に
枉
(
ま
)
げず、私徳私権、公徳公権、内に
脩
(
おさ
)
まりて外に発し、内国の秩序、
斉然巍然
(
せいぜんぎぜん
)
として、その余光を四方に
燿
(
かがや
)
かすも決して偶然にあらず。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
脩
漢検1級
部首:⾁
11画
“脩”を含む語句
束脩
左京大夫脩範
忠脩
治脩公
無束脩
聿脩堂
脩否
脩徳
脩束
脩業
脩短
脩竹
脩行中
脩辞
阿脩羅
齊脩