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肯入
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ききい
ふりがな文庫
“
肯入
(
ききい
)” の例文
どうして
肯入
(
ききい
)
れるもんですか、子を見ること何とかというわけで、三日酒のまず、喧嘩をしないでいたら、世話になろうといいましたとさ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「してみればこの世にお互いは用がない、治部太夫殿、この世に用のない老人殿、宮内の無心を
肯入
(
ききい
)
れてくれ」
討たせてやらぬ敵討
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
学円
私
(
わし
)
を
縛
(
しば
)
れ、(と
上衣
(
うわぎ
)
を脱ぎ棄て)かほど云うても
肯入
(
ききい
)
れないなら
止
(
や
)
むを得ん、
私
(
わし
)
を縛れ、牛にのせい。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それに
仕込杖
(
しこみづえ
)
なんぞ持っていらっしゃいましたから、私達がかれこれ申上げた処で、とてもお
肯入
(
ききい
)
れはなさりますまいと、そう思いまして黙って見ておりましたが
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし様子を見ても大抵分る、これは
肯入
(
ききい
)
れてはくれないだろう、断然断らるるに違ない!
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
血気に
逸
(
はや
)
り、我慢に
推上
(
おしのぼ
)
ろうとなさる御仁なら、お
肯入
(
ききい
)
れのないまでも、お留め申すが
私
(
てまえ
)
年効
(
としがい
)
ではありますが、お見受け申した処、悪いと言えば、それでもとはおっしゃりそうもない。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも夫人のまだ話し飽かないのを、
幾度
(
いくたび
)
促しても
肯入
(
ききい
)
れなかったが……火鉢で隔てて、柔かく乗出していた肩の、
衣
(
きぬ
)
の裏がするりと
辷
(
すべ
)
った時、薄寒そうに、がっくりと
頷
(
うなず
)
くと見ると
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
肯入
(
ききい
)
れ無く、思切った
業
(
わざ
)
をなさりゃ、表向きに坐込む、と変った
言種
(
いいぐさ
)
をしたために、奥さんも思案に余って、気を揉んでいなすった処へ、思いの外用事が早く片附いて、英臣さんが
凱旋
(
がいせん
)
でしょう。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前の要求は
肯入
(
ききい
)
れられない、二人は断じて縁を切らない……
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何てッて頼んでも、母様は
肯入
(
ききい
)
れないし、
父様
(
おとっさん
)
は旅の空。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
肯
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“肯”で始まる語句
肯
肯定
肯綮
肯分
肯首
肯諾
肯定者