肝魂きもだま)” の例文
肝魂きもだま泥亀すっぽんが、真鯉まごい緋鯉ひごいと雑魚寝とを知って、京女の肌をて帰って、ぼんやりとして、まだその夢の覚めない折から。……
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蒙り自身じしん種々しゆ/″\の辛き目にあはんより事十分にあらはれたる上は惡徒は惡徒あくとだけの肝魂きもだまの有者なれば未練みれんと人に笑はれんよりも流石さすがに潔よき長庵と云るゝやうに白状致して仕舞へと段々理非を譯たる名言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)