トップ
>
聞伝
>
ききつた
ふりがな文庫
“
聞伝
(
ききつた
)” の例文
旧字:
聞傳
ちらほら
聞伝
(
ききつた
)
えてはおりますが、いずれに致せ、高尚な御議論、御研究の
方
(
ほう
)
でござって、こちとらづれ出家がお
守
(
も
)
りをする、偶像なぞは……その
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
是
(
こ
)
れは妙なりと
大
(
おおい
)
に喜び、その時東京府の課長に福田と云う人が
専
(
もっぱ
)
ら地所の事を取扱うと云う事を
聞伝
(
ききつた
)
え、早速福田の私宅を尋ねて委細の事実を確かめ
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
隅田川はその当時
目
(
ま
)
のあたり眺める破損の実景と共に、子供の折に見覚えた
朧
(
おぼ
)
ろなる過去の景色の再来と、子供の折から
聞伝
(
ききつた
)
えていたさまざまの伝説の美とを合せて
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あの時古久先生は大層不機嫌であったが、趙貴翁と彼とは
識合
(
しりあ
)
いでないから、定めてあの話を
聞伝
(
ききつた
)
えて不平を引受け、往来の人までも乃公に怨みを抱くようになったのだろう。
狂人日記
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
近くは
上総
(
かずさ
)
下総
(
しもうさ
)
、遠い処は九州
西国
(
さいこく
)
あたりから、
聞伝
(
ききつた
)
えて巡礼なさるのがあります
処
(
ところ
)
、この
方
(
かた
)
たちが、当地へござって、この近辺で聞かれますると、つい知らぬものが多くて、大きに迷うなぞと言う
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“聞”で始まる語句
聞
聞説
聞済
聞分
聞惚
聞咎
聞書
聞糺
聞人
聞取