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老父
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おやぢ
ふりがな文庫
“
老父
(
おやぢ
)” の例文
平常
(
ふだん
)
から鈍い方の頭が昨夜の故でスッカリ勞れ切つてボンヤリして、「
老父
(
おやぢ
)
が死んで、これから乞食をして國へ歸るのだ」
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
すると
軌道
(
レール
)
に
沿
(
そ
)
ふて三
人
(
にん
)
、
田舍者
(
ゐなかもの
)
が
小田原
(
をだはら
)
の
城下
(
じやうか
)
へ
出
(
で
)
るといふ
旅裝
(
いでたち
)
、
赤
(
あか
)
く
見
(
み
)
えるのは
娘
(
むすめ
)
の、
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えるのは
老母
(
らうぼ
)
の、からげた
腰
(
こし
)
も
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
らしいのは
老父
(
おやぢ
)
さんで
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
氏郷の傳を讀めば、當時の英雄等會合の席上に於て、太閤萬一の事あらば誰か天下の主たるもので有らう、と云ふ問に對して、蒲生氏郷が前田の
老父
(
おやぢ
)
であると云つた。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
老父
(
おやぢ
)
が
何時
(
いつ
)
まで經つても、財産の一部も彼等に手渡しゝない不平を
微見
(
ほのめ
)
かせた。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
平常
(
ふだん
)
から鈍い方の頭が昨夜の故でスツカリ労れ切つてボンヤリして、「
老父
(
おやぢ
)
が死んで、これから乞食をして国へ帰るのだ」
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
例の菓子屋から、傘がないので風呂敷を被つて帰つて来て見ると、宿の
主婦
(
かみ
)
さんの渡してくれたのが此手紙です。いくら読み返して見ても、矢張り
老父
(
おやぢ
)
が死んだとしか書いて居ない。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
いくら讀み返して見ても、矢張り
老父
(
おやぢ
)
が死んだとしか書いて居ない、そんなら
何故
(
なぜ
)
電報で知らして呉れぬかと怨んでも見ましたが、然し私の村は電信局から十六里もある山中なんです。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それから能く子供の時に
老父
(
おやぢ
)
が買つて来て呉れました黒玉——アノ、黒砂糖を堅くした様な小さい玉ですネ、あれを買つて来て、写真などもありませんから、この手紙を机の上に飾つて
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“老父”の意味
《名詞》
老 父(ろうふ)
老いた父親。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“老父”で始まる語句
老父母