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義胆
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ぎたん
ふりがな文庫
“
義胆
(
ぎたん
)” の例文
「山東の
及時雨
(
きゅうじう
)
宋公明
(
そうこうめい
)
をはじめ、
義胆
(
ぎたん
)
の男どもが、雲の如く集まっていると聞くし、かたがた、近ごろ仲間を求めているとも言いますぜ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
汝らの
義胆
(
ぎたん
)
と
忠憤
(
ちゅうふん
)
を、ことごとく無意味なものにしたのも、
科
(
とが
)
は、
彼君
(
かのきみ
)
にあるには非ず、みな家康の不明と手落ちにありといわねばならぬ。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こよいは秀吉がみずから彼の恨み多き
義胆
(
ぎたん
)
忠魂に、一
碗
(
わん
)
供
(
そな
)
えてなぐさめてやろうと思う。お
汝
(
こと
)
らもそれにいて
相伴
(
しょうばん
)
いたすがいい
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかしもし官兵衛の死が救われ、
義胆
(
ぎたん
)
の同志十三名がこれによって望みを遂げ得られるとしたら、義妹ひとりの否か応などは問題ではないとも考える。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おん頼もしゅう存ずればこそ、それがしも
義胆
(
ぎたん
)
をふるい、越中にて御同心の
肚
(
はら
)
をかため申したわけでござる
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と本来の
義胆
(
ぎたん
)
から、たちどころに、彼も腹をすえて、仲間入りの一
諾
(
だく
)
を宋江まで申し出た。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
各〻の
義胆
(
ぎたん
)
、その御苦労に、われ等も、微力ながらお供して参ろうというのに、何で、武と医との職分の差があると仰せられるか。お断りなさるのが、玄渓、
解
(
げ
)
せんのでござるわい
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬騰
(
ばとう
)
は、彼の真意を聞き、また帝の密詔を拝するに及んで、男泣きに
慟哭
(
どうこく
)
した。彼は、遠い境外の
西蕃
(
せいばん
)
からも、西涼の猛将軍と恐れられていたが、涙もろく、そして
義胆
(
ぎたん
)
鉄
(
てつ
)
のごとき武人だった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——義軍なんぞ小功を思わん。
義胆
(
ぎたん
)
なんぞ風雲を要せん」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そういう
義胆
(
ぎたん
)
の士を殺したら武士道は失くなってしまう
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、いう
義胆
(
ぎたん
)
の者ばかりといっていい。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あめつちは、
義胆
(
ぎたん
)
の士に
加護
(
かご
)
あり給え
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「大人、失礼ですが、これはお礼として、あなたに差上げましょう。茶は、
故郷
(
くに
)
に待っている母の土産なので、
頒
(
わか
)
つことはできませんが、剣は、あなたのような
義胆
(
ぎたん
)
の豪傑に持っていただけば、むしろ剣そのものも本望でしょうから」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
義
常用漢字
小5
部首:⽺
13画
胆
常用漢字
中学
部首:⾁
9画
“義胆”で始まる語句
義胆直心