“義眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれめ91.7%
ぎがん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
原稿の上では急に人が変り顔が変り彼の生活が変り、ぐにゃぐにゃさんがカンカン男になり、カンカン男が哲学者の鉄兜をかぶり時折ニイチエの義眼いれめをはめこんでいた。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
かまきり親爺はいつも眼の玉をむいてゐるが、このどんぐり眼は義眼いれめだね。今日は一年の大晦日だ。あしたは一年のはじまりだ。どこかのうちの嫁さんは親爺を残してあひびきだとさ。
「あッ、あのたまだ」彼は、そばに戸倉老人の義眼ぎがんが落ちているのを見つけると、あわてて拾いあげた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ふふふ。きさまがおとなしくしていれば、わしは乱暴をはたらくつもりはない。そこでわしが用のあるのは、きさまが目の穴に入れてある義眼ぎがんだ。それを渡してもらおう」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)