“いれめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
義眼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岡の目の上には葉子の目が義眼いれめされていた。葉子のよしと見るものは岡もよしと見た。葉子の憎むものは岡も無条件で憎んだ。ただ一つその例外となっているのは愛子というものらしかった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
こう言って取りだしたのは、四つの義眼いれめと一箱の短く切った頭髪でした。
頭蓋骨の秘密 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
彼は後で支柱夫に出世したけれど、外に、島根の方から流れて来ている祭文語さいもんかたりの義眼いれめの男や、夫婦者の坑夫が二組、まむし酒を売るテキヤ、親指のない淫売婦、サーカスよりも面白い集団であった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)