美辞びじ)” の例文
ものして自然に美辞びじのりかなうと士班釵すぺんさあおきなはいいけりまことなるかな此の言葉や此のごろ詼談師かいだんし三遊亭のおじ口演くえんせる牡丹灯籠ぼたんどうろうとなん呼做よびなしたる仮作譚つくりものがたりを速記というほう
怪談牡丹灯籠:01 序 (新字新仮名) / 坪内逍遥(著)
博士が封を切って中を読んでみると、巻紙の上には情緒纏綿じょうちょてんめんたる美辞びじつらなって居り、せつ貴郎あなたのおでを待つと結んで、最後に大博士王水険じょうと初めて差出人の名が出て来た。