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繭買
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まゆかい
ふりがな文庫
“
繭買
(
まゆかい
)” の例文
其内、稲次郎は此辺で所謂
即座師
(
そくざし
)
、
繭買
(
まゆかい
)
をして失敗し、田舎の失敗者が皆する様に東京に流れて往って、
王子
(
おうじ
)
で首を
縊
(
くく
)
って死んだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
秤を腰に差して麻袋を
負
(
しょ
)
ったような人達は、
諏訪
(
すわ
)
、松本あたりからこの町へ入込んで来る。
旅舎
(
やどや
)
は一時
繭買
(
まゆかい
)
の群で満たされる。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
すると、さっきから、森の薄暗がりに、黙然と腕を
拱
(
く
)
みあわせて、こっちをながめていた
繭買
(
まゆかい
)
の銀六老人が、のそ、のそ、と歩いて来ながら
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
繭買
(
まゆかい
)
商人と見える男が、一軒の茶店へずいと入る、主人の老爺は茶を
汲
(
く
)
みながら
無頼は討たず
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
どこも
達磨
(
だるま
)
をおくようになったと云う旅籠屋などに、働きに入ろうかとさえ思ってみることもあったが、それらのお客が
皆
(
みん
)
な近在の百姓や、
繭買
(
まゆかい
)
などの
小商人
(
こあきゅうど
)
であることを想ってみるだけでも
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
時も時とて
飯料
(
はんりょう
)
の麦をきらしたので、水車に持て行って
一晩
(
ひとばん
)
寝
(
ね
)
ずの番をして
搗
(
つ
)
いて来ねばならぬ。最早甲州の
繭買
(
まゆかい
)
が甲州街道に入り込んだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
祭りを見せるといって、
馬喰町
(
ばくろちょう
)
の
旅籠
(
はたご
)
から、お信を連れて、出あるいていた
繭買
(
まゆかい
)
の銀六老人は、お信には、分らぬ、知れぬ、とばかりいっていた丈八郎の行動を、どうして、そう心得ているのか
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、腰を上げると、
繭買
(
まゆかい
)
の銀六老人が
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
繭
常用漢字
中学
部首:⽷
18画
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
“繭”で始まる語句
繭
繭玉
繭商人
繭糸
繭隠
繭紬
繭仲買
繭中
繭価
繭売