トップ
>
縲紲
>
るいせつ
ふりがな文庫
“
縲紲
(
るいせつ
)” の例文
一たびこれに触れると、
忽
(
たちまち
)
縲紲
(
るいせつ
)
の
辱
(
はずかしめ
)
を受けねばならない。
触
(
さわ
)
らぬ神に
祟
(
たたり
)
なき
諺
(
ことわざ
)
のある事を思えば、選挙権はこれを棄てるに
若
(
し
)
くはない。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
自らその罪を責めて、甘んじて
享
(
う
)
くべき
縲紲
(
るいせつ
)
を、お鶴のために心弱り、
獄
(
ひとや
)
の
暗
(
やみ
)
よりむしろつらい、身を暗黒に葬ったのを、
秘
(
ひそか
)
に知るは夫人のみ。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
間道を取れば強盗及び猛獣の難あり、公道を取れば
縲紲
(
るいせつ
)
の
辱
(
はずかし
)
めを受くる恐れあり、いずれの道を取れば無事に目的地に着く事が出来ましょうか。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
縲紲
(
るいせつ
)
の恥かしめを逃れるために自決したと云えば、一応筋道が通っているようですが、実はそこに非常な矛盾があります。一種の心理的不可能と云ってもよいのです。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
子が逆臣に
与
(
くみ
)
したという
科
(
とが
)
で、母にも
縲紲
(
るいせつ
)
の責めが降りかかった。が、幸いにも程昱の情けに扶けられ安楽にはしているが、どうぞ、そなたも一日も早く母の側に来てたもれ。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
失意の人々の中には
董狐
(
とうこ
)
の筆を振って
縲紲
(
るいせつ
)
の
辱
(
はずかしめ
)
に会うものもあり、また
淵明
(
えんめい
)
の態度を学んで、
東籬
(
とうり
)
に菊を見る道を求めたものもあった。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それでテンゲーリンの臣下がいろいろの事をやったに付け込んで、その主人のテーモ・リンボチェにまで
累
(
るい
)
を及ぼして、遂に
縲紲
(
るいせつ
)
の中に
横死
(
おうし
)
するに至らしめたのである。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
縲
漢検1級
部首:⽷
17画
紲
漢検1級
部首:⽷
11画
“縲”で始まる語句
縲絏
縲