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絶家
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ぜっけ
ふりがな文庫
“
絶家
(
ぜっけ
)” の例文
幕府は死んだものとみなして、
絶家
(
ぜっけ
)
の命を下してしまった。お千絵とても、今では、すでに世に
亡
(
な
)
い父と
諦
(
あきら
)
めている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
分家をすれば平民となるのが辛さに、縁もゆかりもない
絶家
(
ぜっけ
)
を
続
(
つ
)
ぐ風習がはなはだ
旺
(
さか
)
んである。
家の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
剰
(
あまつ
)
さえ飯島を手に掛け、金銀衣類を奪い取り、江戸を
立退
(
たちの
)
き、越後の村上へ逃出しましたが、親元
絶家
(
ぜっけ
)
して寄るべなきまゝ、段々と奥州路を
経囘
(
へめぐ
)
りて
下街道
(
しもかいどう
)
へ出て参り此の栗橋にて
煩
(
わずら
)
い付き
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もう一つ幸いなことは、ほとんど
絶家
(
ぜっけ
)
のようになっていて、荒れるに任せていた宏大な机の家屋敷が、これらの連中が移り住むことになってから、急に光りかがやきはじめたような有様であります。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
千絵も十九となりました、男でない私は
絶家
(
ぜっけ
)
の御下命をどうすることもできません。けれど私は、九ツの時お別れした父上様が、まだ御存命と信じられてなりません。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「現にツイ先頃も、また一軒のお古い屋敷が
絶家
(
ぜっけ
)
になって
潰
(
つぶ
)
れたという話だよ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“絶家”の意味
《名詞》
後を継ぐ者がおらず家が絶えること。また、その家。
(出典:Wiktionary)
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“絶”で始まる語句
絶
絶間
絶頂
絶望
絶叫
絶巓
絶壁
絶々
絶念
絶対