“ぜっけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
絶家100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一つ幸いなことは、ほとんど絶家ぜっけのようになっていて、荒れるに任せていた宏大な机の家屋敷が、これらの連中が移り住むことになってから、急に光りかがやきはじめたような有様であります。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
千絵も十九となりました、男でない私は絶家ぜっけの御下命をどうすることもできません。けれど私は、九ツの時お別れした父上様が、まだ御存命と信じられてなりません。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「現にツイ先頃も、また一軒のお古い屋敷が絶家ぜっけになってつぶれたという話だよ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)