トップ
>
紙砧
>
かみぎぬた
ふりがな文庫
“
紙砧
(
かみぎぬた
)” の例文
二重の上手につづける一間の家体は
細工場
(
さいくば
)
にて、三方に古りたる
蒲簾
(
がますだれ
)
をおろせり。庭さきには秋草の花咲きたる
垣
(
かき
)
に沿うて荒むしろを敷き、姉娘桂、二十歳。妹娘楓、十八歳。相対して
紙砧
(
かみぎぬた
)
を
修禅寺物語
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お花さんにまず幾らか握らせて、向島あたりへ姐さんをおびき出して、ちょうど
浅草寺
(
せんそうじ
)
の
入相
(
いりあい
)
がぼうん、向う河岸で
紙砧
(
かみぎぬた
)
の音、裏田圃で秋の
蛙
(
かわず
)
、この
合方
(
あいかた
)
よろしくあって幕という寸法だろう。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
二
重
(
ぢゆう
)
の
上手
(
かみて
)
につゞける一間の家體は
細工場
(
さいくば
)
にて、三方に
古
(
ふ
)
りたる
蒲簾
(
がますだれ
)
をおろせり。庭さきには秋草の花咲きたる垣に沿うて荒むしろを敷き、姉娘
桂
(
かつら
)
廿歳。妹娘
楓
(
かへで
)
、十八歳。相對して
紙砧
(
かみぎぬた
)
を
擣
(
う
)
つてゐる。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
砧
漢検準1級
部首:⽯
10画
“紙”で始まる語句
紙片
紙
紙幣
紙鳶
紙屑
紙燭
紙入
紙縒
紙袋
紙捻