竹柏ちくはく)” の例文
春三月に竹柏ちくはく会の大会が、はじめて日本橋倶楽部くらぶで催されたおりにはっきりと楠緒女史はあの方だと思ってお目にかかりました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
金銀きんぎん珠玉しゆぎよくたくみきはめ、喬木けうぼく高樓かうろう家々かゝきづき、花林曲池くわりんきよくち戸々こゝ穿うがつ。さるほどに桃李たうりなつみどりにして竹柏ちくはくふゆあをく、きりかんばしくかぜかをる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それから、気になっていた竹柏ちくはくを、妻の居間から見えるところへ、移しなおした。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)