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端物
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はもの
ふりがな文庫
“
端物
(
はもの
)” の例文
このあいびきは先年
仏蘭西
(
フランス
)
で死去した、露国では有名な小説家、ツルゲーネフという人の
端物
(
はもの
)
の作です。今度徳富先生の御依頼で訳してみました。
あいびき
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
堺では見向きもされぬ南蛮
端物
(
はもの
)
の
納屋
(
なや
)
払いをしたりし、わずかの間におどろくような蓄財をなしとげたのである。
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
また主に
端物
(
はもの
)
の仕事をしたりしていて、手刷りの機械などもあり、植字組版などの技術的な方面を習得するのに便利であり、李もそうした技術を学んでいた。
浅間噴火口
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
然も
端物
(
はもの
)
の高価なるを要するより経済上、襦袢を略して半襦袢とし、腰より下に、蹴出を纏ひて、これを長襦袢の如く見せ懸けの略服なりとす、表は
友染染
(
いうぜんぞめ
)
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
プレヴォーの「不在」という
端物
(
はもの
)
の書き出しには、パリーのある雑誌に寄稿の安受け合いをしたため、ドイツのさる避暑地へ下りて、そこの宿屋の机かなにかの上で、しきりに構想に悩みながら
手紙
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
客「然うでしょう、少し声がしゃがれてるし、
一中節
(
いっちゅうぶし
)
を
習
(
や
)
ったろう、あのーなにを唄ったろう……あれは
端物
(
はもの
)
だがいゝねえ、
英
(
はなぶさ
)
一
蝶
(
ちょう
)
の
画
(
え
)
に
其角
(
きかく
)
が
賛
(
さん
)
をしたという、吉田の兼好法師の作の徒然草を」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
笹木が或る小さな印刷所を——
端物
(
はもの
)
専門のちっぽけなものだが——その株を買って一人で経営してるっていうのを聞き込んで、ついのこのこ出かけていったものさ。
神棚
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端緒
端唄
端然
端近
端々
端居
端倪