突転つッころ)” の例文
本当に腹の立つ事があって花魁の病気もおもるだろうと思う事があるの、あのね此の間田舎の叔母さんを呼んでむこうへ遣った処が、突転つッころばして返し
半日とそのの夜中二時頃まで、死んだもののようになってるうちに、わたいばかり、なさけないものを、辛いものを、慰めてこそくれずとも、売婦だといって突転つッころがした町の奴等。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
傳「どうも芝居なら磯之丞なんというと、突転つッころばしがする役だが、こりゃつよそうだ、そうしてお前は素足かえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
父さまがはえぐち駄荷だにい置いて気の利かねえ馬方むまかただって、突転つッころばして打転ぶっころばされたが、中々強い人で、話いしたところが父さまの気に入らねえば駄目だよ、アハー
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)