“稲妻形”のいろいろな読み方と例文
旧字:稻妻形
読み方割合
いなずまがた75.0%
いなづまがた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稲妻形いなずまがたについている石段いしだんの道を見まわしても、きれいな朝露あさつゆがたたえられて、人の土足どそくにふみにじられているようすはない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄葉こうようと枯枝の隙間すきまを動いてくる彼らのみちは、稲妻形いなずまがたに林のうちを抜けられるように、また比較的急な勾配こうばいを楽にのぼられるように、作ってあるので
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まだ鉄砲ややりを持つてゐる十四人は、ことばもなく、稲妻形いなづまがた焼跡やけあとの町をつて、影のやうにあゆみを運びつつ東横堀川ひがしよこぼりがは西河岸にしかしへ出た。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)