ねた)” の例文
「青の三丁持だ、——ね、こういうねたさ。丑松は正直一途の人間で金を溜めるより外に望みのない男だか、若いせいか、稼業柄にしちゃ、少し女癖が悪い」
「あとから小屋の籠城っぷり、はっははは、ねたああれで揃ったというものさ。」
昔は「足でねたを採るから」足の勇と異名を取った男でしたが、今では若いながら東京ポストの社会部では良い顔で、時には千種十次郎の代りに、若い外交記者にも指図をし
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)