程昱ていいく)” の例文
そして折々に珍しい食物とか衣服など持たせてやるので、徐庶の母も、程昱ていいくの親切にほだされて、たびたび、礼の文など返してきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐ相府に出て、着京の由を届けると、曹操は、荀彧じゅんいく程昱ていいくのふたりをして、鄭重ていちょうに迎えさせ、翌日、曹操自身、彼を引いて対面した。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
程昱ていいくはさほどまでには思いません。なぜならば、元来、孫権と玄徳とは、水龍二つの如く、性の合ったものではありません。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「関羽だ。関羽がせて来る——」とばかりおののき震えて、今は殲滅されるばかりと、生きた空もない顔を揃えていたのは無理もない。——が、ひとり程昱ていいく
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また甥の荀攸じゅんゆうも、行軍教授こうぐんきょうじゅとして、兵学の才を用いられて仕え、そのほか、山中から招かれて来た程昱ていいくだの、野に隠れていた大賢人だいけんじん郭嘉かくかだの、みな礼を篤うしたので、曹操の周囲には
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
では、わしが遠慮なく、列座の面々を月旦げったんするが、気を腐らしたもうなよ。——まず、荀彧には病を問わせ、喪家そうかひつぎとむらわしむべし。荀攸じゅんゆうには、墓を掃かせ、程昱ていいくには門の番をさせるがいい。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勇躍して、ふたりの将は、徐州へ向ったが、後で、程昱ていいくがすぐいさめた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
扈従の群星を見まわして訊ねると、程昱ていいくがひとり呵々かかと笑いだした。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相府の一閣に、程昱ていいくが来て、曹操とふたりきりで、密談していた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういっていたのは、程昱ていいくであった。曹操に向ってである。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
跫音あしおとをしのばせて、そっと入ってきた程昱ていいく
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
程昱ていいくがこう彼に云い出したのである。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その席上、程昱ていいくがいった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)