秘法ひほう)” の例文
旧字:祕法
この鑑別かんべつのできる植木屋さんはごくわずかで、その人たちが家の秘法ひほうにして他へもらさないことにしてあるので、植木屋仲間なかまでも
水遁すいとん秘法ひほうをもちいて、泉殿いずみどのはしをわたり、いつのまにか、晴季やそうたちのいるへやのどこかにしのびこんでいたのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かかる白日はくじつもと万人衆目ばんにんしゅうもくのあるなかで、忍術にんじゅつ秘法ひほうをどうあらそうのだろうか。争うとすればどうするのだろうか?
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
久米一の細工邸さいくやしきから、秘法ひほう盗みの罪人を出せば、その師匠の彼をも、同罪にしなければならない困難が一つ。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうおっしゃったことはおっしゃいましたが、ここに一つ、たすかる秘法ひほうがあるのです。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)