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禽獣
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とりけもの
ふりがな文庫
“
禽獣
(
とりけもの
)” の例文
旧字:
禽獸
某
猟師
(
かりうど
)
の家に
事
(
つか
)
へ、をさをさ猟の
業
(
わざ
)
にも
長
(
た
)
けて、
朝夕
(
あけくれ
)
山野を走り巡り、数多の
禽獣
(
とりけもの
)
を捕ふれども。
熟
(
つらつ
)
ら思へば、これ
実
(
まこと
)
に
大
(
おおい
)
なる不義なり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
山には
狼
(
おおかみ
)
の話が残り、畠には
狢
(
むじな
)
や
狸
(
たぬき
)
が顕われ、
禽獣
(
とりけもの
)
の世界と接近していたような不思議な山村の生活の方へ帰って行った。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
汝
(
われ
)
泣いて呉れるか、有がてえ、畜生でさえも
恩誼
(
おんぎ
)
を知り名残を惜むで泣いてくれるに、それに引換え女房おえいは
禽獣
(
とりけもの
)
にも劣った奴、現在亭主の
己
(
おれ
)
を殺すべえとする人非人め、これ青
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
追ひまはされる
禽獣
(
とりけもの
)
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
流石
(
さすが
)
、省吾は未だ子供のことで、其
禽獣
(
とりけもの
)
の
悲嘆
(
なげき
)
の
光景
(
さま
)
を見ても、丁度お
伽話
(
とぎばなし
)
を絵で眺めるやうに、別に不思議がるでも無く、驚くでも無い。無邪気な少年はたゞ
釈迦
(
しやか
)
の死を見て笑つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
禽
漢検準1級
部首:⽱
13画
獣
常用漢字
中学
部首:⽝
16画
“禽獣”で始まる語句
禽獣行
禽獣的生活